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ローコードソリューション

ユーザー企業様の「欲しい」を、「すぐに」形にする新しい開発手法
2010年頃より普及し始め、今後、システムやアプリケーション開発の主流になっていくと見られる「ローコード開発」。視覚的にシステムを構築できるプラットフォームを用いることで最小限のコード入力だけで開発を進められ、特定分野などへの専門性を持ったエンジニアでなくても高品質のシステム・アプリケーションを実現できる開発手法です。
ローコード開発は、SIer、開発ベンダー側だけでなく、ユーザー企業様にも大きなメリットがあります。最小限のコード入力で済むため、短納期、低コストでシステム・アプリケーションを完成させることが可能。効果的かつ機動的にDX推進を図りたい経営層や情報システム担当者が知っておきたい開発手法です。
どのような形でローコードソリューションがお客様に望まれ、活用されているのか、見ていきましょう。

導入事例

導入事例1 製造業における文書管理アプリケーションの作成

  • ユーザー企業様:製造業(電子関連・化学関連製品をグローバルに展開している大企業)
  • ニーズ:ワークフロー承認システムの制作
  • ローコード開発に用いたプラットフォーム:Microsoft「Power Platform」
ユーザー企業様には、従来より使用していた文書管理システムがありましたが、IBM Notesをベースにしたものであったため、時代に合ったアプリケーションへ全面移行したいというご要望をおもちでした(IBMは2018年にNotes事業を売却。旧バージョンは2024年にサポート終了予定)。
【導入の背景・課題】 
さらに、以下の課題も、今回のアプリケーション導入で解決が必要とされていた点です。
その課題とは、コロナ禍の影響から文書の提出・承認のためだけに出社しなければならない状況に、ユーザー企業様のメンバーが悩まされていたというもの。全面移行後は、従来の紙を回す形での決裁をやめ、電子承認ができる環境をお望みでした。
こうした導入の背景、ならびにユーザー企業様のメンバー全員がMicrosoft365のアカウントを持たれているという環境から、同じMicrosoft365に内包されている「Share Point」と「Power Platform(Power Apps/Power Automate)」を用いて、ローコード開発によるアプリケーションの制作が決まりました。
【完成まで】 
従来、「フルスクラッチ」と呼ばれるイチからコードを入力するアプリケーション開発では、案件によりリースまで数か月程度(場合によっては数年)かかるのが通常です。今回、ローコード開発を行ったことにより短期間で開発が完了しました。
【ユーザー企業様が得たベネフィット】
ユーザー企業様が望む課題解決と短納期でのアプリケーション提供が実現できたのはもちろんのこと、次のような導入の効果も生まれています。
ユーザー企業様はグローバルに展開される大企業であるため、多数の特許を取得されています。また、プロダクトの基本となる設計書を年に1回改訂するといったことも行われていました。
若手のメンバーがこうした特許関連の文書確認や設計書の改訂を行うとき、従来はスプレッドシートなどに記載された管理文書から、どれが自分の探している文書であるか判断するのにも苦労していたといいます。しかし、新たなアプリケーションで一元管理化され、そうした面倒がなくなっただけでなく、承認もペーパーレス、電子承認で行われることで作業効率が大幅に改善されたと、ユーザー企業様よりお喜びの声をいただいております。

ローコード開発をエンドユーザーとプロの共創で

ここまで導入事例をお読みいただき、「そんなに簡単なシステム・アプリケーション開発ができるのならば、ユーザー側が内製できるのでは?」と思われた方もいるかもしれません。
しかし、ソリューションは「つくれば終わり」ではないことも事実。
開発段階では「どういったルールで開発するか?」を定める開発標準が必要とされます。また、開発後もどのユーザーにどのような権限を付与すべきであるかをコントロールする管理者も必要です。こうした開発標準や管理者の役割をエンジニアが担うことで、安全、適切、スムーズなソリューションを提供できます。もちろん、いかにローコード開発とはいえ、経験あるエンジニアが制作すればより高品質を求めることも可能に。
つまり、使い勝手がよく、短納期、低コストのローコードソリューションを実現するならば、ローコード開発にも深い理解のあるエンジニアがいるシステム会社に依頼するのがベストなのです。DXの悩みをローコード開発で解決したいとのご要望は、ぜひベルチャイルドにお声がけください。
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